中国が検閲強化か、「くまのプーさん」ネットから消える
北京(CNN) 中国でこの数日の間に、「くまのプーさん」がインターネットから姿を消した。習近平(シーチンピン)国家主席をプーさんになぞらえる画像が出回ったことなどから、当局が検閲強化に乗り出したと思われる。
英紙フィナンシャル・タイムズは17日、くまのプーさんが友人のトラの「ティガー」と並んで歩く画像を、習主席と米国のオバマ前大統領が並んで歩く2013年の画像と並べて掲載した。
これはインターネットを通じて以前から出回っていた画像だった。その後も中国のユーザーは、習主席をプーさんに見立てた画像を相次いで投稿。習主席と安倍晋三首相が握手する画像をプーさんとロバの「イーヨー」の画像に並べたり、オープンカーから半身を出して立つ習主席を車の上に立つプーさんに見立てたりしていた。
しかしインターネット検閲を強化する中国当局に、このユーモアは通用しなかった。
中国の大手ソーシャルメディア「微信(ウィーチャット)」では、習主席とオバマ前大統領をプーさんとティガーに見立てた画像をユーザーがグループチャットに投稿しても、他のユーザーには表示されなくなった。
17日のフィナンシャル・タイムズの1面に掲載された画像も、この規制の対象となっている。ただし1対1のチャットには、現時点では規制は及んでいないようだ。
微信からはプーさんと仲間たちをあしらった絵文字も削除された。