プーチン氏、対北朝鮮「圧力では行き詰まる」 米国などに警告
(CNN) ロシアのプーチン大統領は2日までに、北朝鮮危機について触れ、「挑発や圧力、軍事主義的で侮辱的な言い回しは行き詰まる」と米国などに警告し、対話による問題解決を呼びかけた。中国福建省アモイで新興5カ国(BRICS)首脳会議が行われるのを前にクレムリン(大統領府)が公表した文書の中で述べた。
プーチン氏はこの中で、「ロシアは、北朝鮮政府に圧力をかけて核・ミサイル開発をやめさせようとする政策は誤りであり無益だとみている」と言及。「この地域の問題はすべての関係各国による、前提条件を一切付けない直接対話を通じてのみ解決されなければならない」と述べた。
また、朝鮮半島情勢は「大規模紛争の一歩手前で均衡を保っている」状態だとの認識も示した。
今回のコメントは米国と韓国が北朝鮮による弾道ミサイル発射を受け朝鮮半島で爆撃演習を実施した数時間後に発表された。北朝鮮政府はこれを「向こう見ずな行動」と非難していた。
ロシアは北朝鮮の核問題をめぐる6者協議の参加国。この協議は、当時は初期段階にあった核開発の放棄を北朝鮮に促すための試みとして2000年代半ばに行われていた。