中国共産党大会閉幕、習氏の政治理念が行動指針入り
北京(CNN) 中国共産党の第19回党大会は24日、党の憲法に相当する党規約の行動指針に習近平(シーチンピン)総書記の政治理念を盛り込むことを承認して閉幕した。
党大会は5年に1度開催される。今回は18日から1週間の会期で開かれていた。大会の最後には「習近平の新時代の中国の特色ある社会主義思想」を行動指針に入れる案が、全会一致で承認された。
習氏の理念は建国の父、毛沢東氏の政治理念と同等の扱いを認められたことになる。胡錦濤前総書記や、その前の江沢民元総書記の理念が、このような形で行動指針に入ることはなかった。
習氏は大会の冒頭、3時間以上に及んだ政治報告の中でも、「中国の特色ある社会主義」に繰り返し言及。中国は世界の主役になるべきだと訴え、同国の社会主義は他国にとって「新たな選択肢」になると主張した。また、中国の国益を損なうようなことを決して受け入れるつもりはないと強調した。
25日には2期目の習政権が正式に発足し、最高指導部にあたる政治局常務委員が選出される。