米軍、ソマリアのISIS拠点に初の空爆
(CNN) 米軍のアフリカ軍司令部は3日、アフリカ東部ソマリアの北東部で同日、過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の拠点を狙った空爆を2度実施したと発表した。
声明によると、同国でのISISに対する空爆は初めて。攻撃の成果を詳しく調べているが、複数の戦闘員らを殺害したとしている。米政府当局者によると、空爆は小型無人飛行機(ドローン)が実施した。
トランプ米大統領は3日、米ニューヨーク市で先月31日に起きたトラックによる暴走テロ事件を契機にISISに対する攻撃を大幅に強化したと述べたが、ソマリアでの空爆実施を意味したのかは不明。
ソマリアでは長年、アルカイダ系の過激派「シャバブ」と政府軍の交戦などが続き、中央政府の統治機能が麻痺(まひ)している。同国には近年、米軍特殊部隊が派遣され、空爆などの戦術と共にシャバブ掃討戦を遂行している。
アフリカではISISに忠誠を誓う過激派も拠点確保の動きを進めているとされる。
トランプ大統領は今年、アフリカ軍に対しソマリア内でシャバブや他の武装組織への攻撃強化を認める権限を付与していた。