中国軍元幹部が自殺、当局が腐敗関与で取り調べを実施
北京(CNN) 中国軍最高指導部メンバーだった張陽・前中央軍事委員会政治工作部主任が自宅で自殺したことが29日までに分かった。国営新華社通信が伝えた。張前主任は汚職の問題に関連して捜査対象となっていた。
新華社によれば、張前主任は今月23日に自宅で死亡しているのが発見された。
軍は、腐敗問題で摘発された郭伯雄・元中央軍事委副主席と徐才厚・元中央軍事委副主席とのつながりについて張前主任を捜査していた。
新華社によれば、張前主任は賄賂を与えたり受け取ったりするなどしていたとされ、党の規律や法律に違反したという。張前主任は捜査の初期段階の間、自宅に滞在することを許されていたという。
中国軍の機関紙は、張前主任について、処罰を受けることを避けようとして自殺したとし、「きわめて卑劣な行為だ」と非難した。
習近平(シーチンピン)国家主席が主導する腐敗取り締まりによって、2012年以降、高位の当局者300人を含む140万人以上が処罰を受けた。