きょうから米韓合同演習、米最新鋭ステルス機も参加
(CNN) 米軍と韓国軍は4日から8日まで、毎年恒例の合同軍事演習を実施する。米軍からは最新鋭のステルス戦闘機もすでに韓国入りした。北朝鮮側は国営メディアを通じ、「危険な挑発だ」と強く反発している。
韓国のメディアは、米空軍のステルス戦闘機「F22」6機が2日に同国に到着する様子を伝えた。
韓国国防当局者がCNNに語ったところによると、同じく最新鋭のステルス戦闘機「F35」6機、電子戦機「EA18G」6機もすでに韓国入り。戦闘機「F15C」「F16」も10機以上、送り込まれているという。
さらに今後、日本に配備されている米海兵隊の最新鋭ステルス戦闘機「F35b」や、爆撃機「B1」、早期警戒管制機「E3」も加わる見通しだ。
米空軍によると、演習には計230機ほどの航空機と1万2000人の兵員が参加する。
専門家によれば、この中でも特にF22とF35は、北朝鮮への武力行使が避けられなくなるまで状況が激化した場合、航空作戦の主力となることが予想される。北朝鮮側のレーダーでは探知できない可能性があり、大きな脅威を与えることになるという。
これに対し、北朝鮮の朝鮮中央通信が3日に伝えた朝鮮労働党の機関紙、労働新聞の論評は、演習を「核戦争を始めようとする敵の動きが危険な段階に達した」ことの表れと断じ、いつ核戦争につながってもおかしくない「公然とした全面的な挑発」だと非難。「敵があれほど自慢するステルス戦闘機も、飛んで火に入る虫の運命を免れないだろう」と威嚇している。