サウジ、イエメン武装勢力のミサイル迎撃 首都の宮殿を標的
(CNN) 中東イエメンの反政府武装組織「フーシ」と戦闘を行っているサウジアラビア主導の有志連合は19日、サウジ首都のリヤド南部で弾道ミサイル1発を撃墜した。サウジの国営メディアが明らかにした。このミサイルによる被害は出ていない。
報道によれば、リヤドの住宅地に向かっていたミサイルを迎撃したという。
フーシの広報担当者はツイッターで、「ブルカン2H」ミサイルを発射したことを明らかにし、リヤドにあるヤママ宮殿のホテルが標的だったと述べた。「ブルカン」は、イランの技術で改良されたスカッドミサイル。
フーシが管轄するテレビ局はミサイル攻撃について、上記のホテルで開かれた大規模な会議を狙ったものだと説明。ミサイルが発射された19日は、サウジがフーシに対する軍事作戦を開始してから1000日目に当たる。
サウジはフーシがイランからの支援を受けていると主張している。先月にはリヤドの国際空港に向かってフーシが発射したとするミサイルを撃墜した。
米国のヘイリー国連大使は先週、イランによるフーシへの武器供給の「具体的な証拠」だとして、リヤドに向けて撃ち込まれたミサイルの残骸を提示。ミサイルの特徴から、イランで製造されたものだと強調した。