キリバス沖で客船が行方不明 漂流の7人、1週間ぶり救助
(CNN) 太平洋上で1週間以上前に消息を絶った客船の乗船者のうち7人が、28日に救助された。ニュージーランドの当局が明らかにした。
ニュージーランド救助調整センターによると、7人は太平洋の島国ナウルから約300キロ南東の公海上に浮いているところを、ニュージーランド空軍の哨戒機によって発見された。
哨戒機は近くにいた漁船に、7人の救助を要請した。
行方不明になっているのは全長約17メートルの島間フェリーで、約50人を乗せて18日に太平洋の島国キリバスを構成するノヌティ島を出航し、首都タラワのベシオ島へ向かっていた。
しかし到着予定の20日になってもベシオ島に到着しなかったことから、捜索が始まった。
28日に救出されたのは成人女性3人と14歳の少女、成人男性3人で、最年長者は34歳だった。
空と海からの捜索活動は29日も継続する方針。しかし他の船舶が現場の海域へ到達するには、少なくとも24時間はかかるという。
フェリーが沈没した現場はまだ特定できていないものの、間もなく特定できる見通し。ニュージーランド救助調整センターは、27日にフィジー当局から捜索活動を引き継いでいた。
ニュージーランドはキリバスから約4500キロ南方に位置する。