英上院議員、遅刻で「辞任」を表明 慰留受けて撤回
ロンドン(CNN) 英国の上院(貴族院)のマイケル・ベイツ議員が遅刻してきたことを理由に議場で辞任を表明したが、その後、メイ首相による辞任は必要ないとの判断を受けて、辞任を撤回する出来事があった。
国際開発省の副大臣を務めるベイツ氏は1月31日、議場で、質問を受けなければならない場面だったにもかかわらず議場にいなかったとして辞任を表明した。
ベイツ氏は、質問予定者だったリスター議員に「心からの謝罪」を表明。続けて、5年間にわたって政府を代表して質問に答えてきたことは栄誉だったが、答弁には最高水準の礼儀正しさと敬意をもってあたるべきだと常に考えていると強調した。
そして、必要な場にいなかったことを「実に恥ずかしく思う」として、辞任すると述べた。
周囲から「ダメだ」との声が上がるなか、ベイツ氏は議場を立ち去ったとみられる。
数時間後、英首相府は声明で、ベイツ氏の誠実さを称賛する一方で、慰留したことを明らかにした。メイ首相の広報担当は「必要ないとの判断を受けて、ベイツ氏の辞任は拒否された」と語った。
ベイツ氏が謝罪して議場を立ち去る様子はツイッターでも公開されていた。
Treasury Minister Lord Bates just resigned from the government after apologising for missing a question from Labour's Baroness Lister of Burtersett. pic.twitter.com/3hLXmaDC2B
— Richard Morris (@imrichardmorris) 2018年1月31日