北朝鮮、五輪で米国と対話しない意向 国営メディア
ソウル(CNN) 北朝鮮外務省は、9日に開幕する平昌(ピョンチャン)冬季五輪の期間中、米国の代表団との対話を行うつもりがないことを明らかにした。朝鮮中央通信(KCNA)が8日に報じた。
KCNAによれば、北朝鮮外務省のチョヨンサム局長は、これまで米国に対話を求めたことはなく、そうした動きが始まる状況にもないと強調。「韓国滞在中、米国側と会う意図はない」と明言した。
これに先駆け米国のペンス副大統領は、北朝鮮との間で話し合いを行う可能性が残されているとの見方を示唆し、「こちらからの協議の申し出は一切ないが、どうなるか様子を見るつもりだ」と述べていた。
一方でペンス氏は、北朝鮮による核兵器と弾道ミサイルの開発を「金輪際」止めさせるために、「これまでで最も厳しく、攻撃的な」経済制裁を科す可能性もちらつかせている。
五輪に向け北朝鮮の代表団を率いるのは、同国で最も有力な政治家の1人とみられる金永南(キムヨンナム)最高人民会議常任委員長。韓国統一省によれば、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の実妹、金与正(キムヨジョン)氏も代表団の一員として訪韓する見通しだという。