タリバーンの一部が「和平交渉に関心」 マティス米国防長官
(CNN) 米国のマティス国防長官は13日、アフガニスタンの反政府武装勢力「タリバーン」の一部がアフガン政府との和平交渉に関心があるとの見方を明らかにした。マティス長官はアフガンを電撃訪問する前に記者団に対して語った。
マティス長官は、タリバーン全体から休戦へ向けた何らかの動きに対して支持を得ることを期待するのはかなり難しいとしながらも、一部のグループが話し合いについて興味を示すなどしていると述べた。
アフガン政府は2月28日、タリバーンに対して、合法的な政党として認める可能性を示唆するなど和平交渉の実施を呼びかけていた。これ以降でアフガンを訪問した米政府高官はマティス長官が初めて。
タリバーンは公にはアフガン政府からの提案に対して反応を示していない。
マティス氏の発言は米政府の和平交渉への姿勢が軟化したことを示している可能性がある。
トランプ米大統領は今年初め、タリバーンが暴力行為を続けているとして、話し合いの用意を進めていないとの考えを示していた。
タリバーンは、米同時多発テロを受けた米有志連合の進攻を受ける2001年まで、アフガニスタンを実効支配していた。
アフガニスタンのガニ大統領は和平交渉への申し出を行った後、CNNの取材に対し、「すべての戦争」は政治的に終わらせるべきだとの考えを明らかにしていた。