米国防総省、対ISIS特殊作戦の映像公開 アフガンで急襲
ワシントン(CNN) 米国防総省は29日までに、米軍特殊部隊やアフガニスタンの特殊治安部隊が過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」現地支部の戦闘員に対し、夜間急襲作戦を仕掛けている様子を収めた動画を公開した。こうした動画が公開されるのは珍しい。
国防総省によれば、動画は急襲作戦中に特殊部隊員の視点から撮影した暗視映像。作戦はアフガン北部ジョウズジャーン州で26日と27日に行われたもので、「ISISホラサン」の司令官と戦闘員を殺害したという。
アフガン北部における対ISIS作戦では多くの場合、外国人戦闘員の流入を手配する同組織の能力を排除することに焦点を置いてきた。
国防総省の発表によれば、米国とアフガンの部隊は22日、ダルザブ地区でISISホラサンの戦闘員4人を殺害。16日にはサリプル州で、外国人戦闘員の手配を担当する司令官2人を米軍機により排除した。
また、アフガン軍がジョウズジャーン州における外国人戦闘員の手配担当トップを拘束したという。
ISISホラサンはアフガンの民間人に対する大規模攻撃に関与してきた。首都カブールでは複数回にわたり自爆攻撃を行い、多数の犠牲者を出している。
アフガン駐留米軍のニコルソン司令官によれば、その主体となっているのはパキスタンのパシュトゥーン人で、「ウズベキスタン・イスラム運動」から合流した部門も持つ。さらに構成員の10%ほどは世界各地から流入した要員が占めるとみられるという。