難民船の寄港拒否し「オランダへ行け」、イタリア内相
(CNN) イタリアのサルビーニ内相は23日までに、リビア領海で不法移民224人を乗せた船舶の国内寄港は認めないとし、船籍があるオランダで下船させるべきだとの考えを示した。
自らの執務室からフェイスブック上の実況で述べたもので、国内寄港は国際法違反とも主張。船を運航しているドイツの非政府機関「ライフライン」は、不法移民の救助はリビア政府の責任とする伊沿岸警備隊の説明を無視して224人を乗船させたとも強調した。
「人命は救いたいが、私は伊国民の安全を守るため国民から報酬をもらっている」と指摘。「アフリカから逃れる人々の生命を脅かすボランティアと称する組織を受け入れることは出来ない」とし、「伊国民は不法移民のマフィアの阻止を求めている」ともした。
ライフラインはリビア領海で300~400人を助けたとし、伊沿岸警備隊などの支援を求めていた。
サルビーニ内相は反移民の姿勢で知られる。今回のオランダ船籍の寄港拒否の前にも移民ら数百人を乗せた別の船の国内への立ち寄りを拒絶。これに反発する集会がローマで開かれる事態ともなっていた。この船は結局、受け入れを表明したスペインに到着していた。