タイ洞窟の少年4人、無事脱出 残る9人の救助は時間との戦い
中には泳げない少年もいて、途中は人1人がやっとくぐり抜けられるほどの隙間しかない場所もある。この区間ではダイバーが少年の酸素タンクを持って先を泳ぎ、狭い隙間をくぐり抜ける必要がある。この区間を無事に通過すると、別の救助チームが引き継いで少年たちを助けながら、入り口までたどり着く。
県知事は脱出する順番について、少年たち自身の意見と、洞窟内に入った医師の判断で決めると述べていた。
6日にはタイ海軍特殊部隊の元隊員が、酸素タンクを届けて戻る途中で死亡する事故も発生。フィンランド人のボランティアダイバー、ミッコ・パーシさんによると、これで現場の空気は一変し、救助作業がどれほど危険かを再認識させられたという。
「それでも私たちは先へ進む。全員がプロフェッショナルだから、二度と同じことが起きないように努める」「全員が、少年たちを無事脱出させることに全力を尽くす」とパーシさんは話している。