在英米国人に大使館が異例の警告 トランプ氏訪問に向け
ロンドン(CNN) 英ロンドンの米大使館は10日、英国に滞在している米国人に対し、12~15日に予定されるトランプ大統領の訪英中は目立たない行動を心掛けるよう、異例の警告を出した。
トランプ氏は英国でメイ首相との会談やエリザベス女王との面会を予定している。これに対して各地でデモが予定され、参加者が暴徒化する可能性も懸念されている。
大使館はウェブサイト上で米国人に、周囲に目を配り、大規模な集まりに近付いてしまった場合は慎重に行動するよう呼び掛けた。
ロンドンではカーン市長が13日の大規模なデモ計画に許可を出した。国会議事堂前に「トランプベビー」の巨大風船が上がり、数千人が「ストップ・トランプ」の行進に参加する。
トランプ氏が英国入りする12日以降、ロンドン以外にもブリストル、ニューカッスル、リーズ、ケンブリッジ、カーディフの各都市でデモが計画されている。
デモはトランプ氏とメラニア夫人が12日に宿泊するロンドン北部の米大使公邸や、メイ氏との夕食会に出るオックスフォード近郊のブレナム宮殿でも行われる予定。
13日には、首脳会談の会場となるロンドン郊外のメイ氏の別荘、チェッカーズにもデモ隊が集まることになっている。