エボラ出血熱の死者増え44人、医療従事者も感染 コンゴ
(CNN) 世界保健機関(WHO)は18日までに、アフリカ中部コンゴ民主共和国(旧ザイール)でのエボラ出血熱の流行で死者が15日段階で44人に増えたと報告した。感染が確認されたり疑いの事例なども死者を含め78人に拡大した。
北キブ、イトゥリ両州での発生で、感染が確認されたのが51人、疑い事例が27人。
医療従事者10人にも感染し、このうち9人の症例が確認され、疑い事例の1人が死亡した。WHOの声明によると、これら10人の多数はエボラ出血熱の治療施設ではなくエボラ出血熱の流行が宣言される前に一般的な医療施設で感染した可能性がある。
感染が報告された州はウガンダやルワンダと国境を接する人口過密地域。この地域では紛争が続いており、エボラ出血熱の封じ込めを試みる医療関係者らの安全確保も危惧されている。
コンゴ民主共和国でのエボラ出血熱の流行は今回で10件目。同国赤道州では先月24日に流行が宣言されていたが、北キブ州などでの感染はより大規模としている。赤道州での患者数は53人で、犠牲者は29人だった。ただ、この2つの感染拡大には関連性がないとしている。
北キブ州では医療従事者や一部住民対象のワクチン接種が既に始まっている。