インド7歳女児強姦、口止め料は16円とチョコ 母親は極刑望む
ニューデリー(CNN) インドの首都ニューデリーで7歳女児がレイプされ重体に陥った事件で、女児の母親は20日、襲撃犯が口止め料として10ルピー(約16円)とチョコレートを女児に手渡していたことを明らかにした。男はその後、出血する女児を自宅のそばに置き去りにしたという。
地元警察幹部によると、レイプ事件はニューデリー北東部のシャハダラで発生。事件に関連して21歳の男が逮捕されている。
母親がおびえた女児を抱き上げ、犯人を指し示すよう聞いたところ、女児は近くに集まっていた男性集団の中に襲撃犯を見つけ出した。
母親はCNNの取材に、「娘はおなかを押さえて出血していた」「出血した娘を目にしたとき、私の体にはもう力が残されていなかった」と証言。「体から活力が失われ、足元の地面もなくなったような感覚だった」と振り返った。
当局者が19日に明かしたところによれば、女児は手術を受けたものの、ニューデリー市内の病院で重体が続いた。数時間に及んだ手術の後、母親はベッドサイドに付き添っていた。
母親は容疑者について「絞首刑にすべき」と強調。「終身刑では罰としてあまりに軽い。彼がやったことに比べれば無に等しい」と話している。
女児は現在は歩行もできて食事も取っており、医師らは身体的には回復するものと予想しているという。
インドではこの1年、女児への襲撃が相次いでおり、国内で憤りの声が上がってきた。今回のレイプは、2012年に同市で起きた23歳女性に対する集団強姦事件の記憶を呼び覚ます形となっている。