バチカンと中国、司教任命で初の暫定合意 国交正常化へ前進

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
バチカンと中国が司教の任命で暫定合意に達した/MARK RALSTON/AFP/AFP/Getty Images

バチカンと中国が司教の任命で暫定合意に達した/MARK RALSTON/AFP/AFP/Getty Images

(CNN) キリスト教ローマ・カトリック教会の法王庁(バチカン)と中国政府は22日、双方が承認する司教を中国内で任命する暫定的な合意に署名したと発表した。両国間のこの種の合意は初めて。

法王庁のグレッグ・バーク報道官が録音された報道機関向け声明で明らかにした。両国間の国交回復に向けた重要な一歩になるとみられている。両国は1951年、カトリック教会の聖職者も巻き込んだ中国指導者に対する暗殺謀議事件が発覚後、国交を断絶していた。

同報道官は今回の暫定合意について、「政治的なものではなく、宗教的なもの」と説明。「信者がローマ法王庁と一体であり、同時に中国当局も認める司教を抱くことを可能にする措置」とした。

司教の相互承認は今後、法王庁と「中国天主教愛国会」が実施する。これまでは双方とも相手が任命した司教をそれぞれ認めない状況が続いていた。

中国内のカトリック教徒は600万人。ただ、香港のキリスト教研究団体によると、中国天主教愛国会を信奉しない信者を含めればほぼ倍の人数になる可能性がある。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「バチカン」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]