サウジ記者殺害の音声、「真の惨事」とトルコ大統領

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ムハンマド皇太子は知らなかったとする立場を崩していない/BRYAN R. SMITH/AFP/AFP/Getty Images

ムハンマド皇太子は知らなかったとする立場を崩していない/BRYAN R. SMITH/AFP/AFP/Getty Images

(CNN) トルコのエルドアン大統領は、サウジアラビアのジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏の殺害を記録した音声について「真の惨事」と形容し、これを聞いたサウジの情報当局者はショックを受けていたと語った。トルコの政府系日刊紙サバハが13日に伝えた。

エルドアン大統領が記者団に語ったところによると、音声を聞いた情報当局者は「彼らはヘロイン中毒だったに違いない。ヘロイン中毒でなければこんなことができるはずはない」と話したという。

これに先立ち米紙ニューヨーク・タイムズは、音声記録に詳しい複数の関係者の話として、「ボスに話せ」という会話が録音されていたと伝えた。米情報当局者はこれについて、サウジのムハンマド皇太子に言及した発言だったと見ている。

同紙によると、録音テープには、カショギ氏暗殺のためイスタンブールに派遣されたとされる15人の「殺人集団」の音声が記録されており、この中の1人が電話の相手にアラビア語で「片付いた」と話していたという。「ボスに話せ」と電話で伝えていたのもこの人物だった。

サウジ側は一貫して、カショギ氏を殺害する計画についてはムハンマド皇太子もサルマン国王も知らなかったとする立場を崩していない。

カショギ氏は10月2日、イスタンブールにあるサウジ総領事館に入ったまま消息を絶った。トルコはこの事件について、カショギ氏の殺害を裏付ける音声の証拠があると主張していた。

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