猛暑続くオーストラリア、外出避けるよう勧告 コウモリ落下、果実腐敗
(CNN) オーストラリア全土で記録的な猛暑が続いている。野生生物が死んだり果実が内側から腐ったりするなどの被害も拡大し、当局は外出を控えるよう呼びかけた。
オーストラリア気象庁の16日のツイートによると、過去4日間の気温は、同国の観測史上で10番目以内に入る暑さを記録した。猛暑はオーストラリアの全8州と準州を覆っている。
CNN系列局のナインニュースによると、南オーストラリア州のポートオーガスタは15日、1962年に観測が始まって以来最高の48.5度を記録。同州タークーラは49度を記録した。
ほかの地域でも40度を超す猛暑が18日まで続く見通し。西オーストラリア州北西部の町マーブルバーでは22日連続で気温が40度を上回り、一時はほぼ50度に達した。
ニューサウスウェールズ州衛生当局は、猛暑でオゾン濃度が高まったことにより、シドニー全域で大気汚染が予想されるとして警戒を促した。同州は15日以来、州内に警報を出し、気温が高い日中は屋内にとどまり、運動などの活動を控えて水分を摂取するよう呼びかけている。
南オーストラリア州の州都アデレードでは、熱波に弱いコウモリが相次いで木から落下、当局はそうした動物に接触しないよう呼びかけた。
ABCによると、南オーストラリア州では、モモやネクタリンなどの核果が内側から傷んで農家に被害が広がり、収穫が時間との戦いになっている。
オーストラリアの夏に当たる1月は、平年でも1年間で最も気温が高い。しかしここ数年は全般的に気温が上昇傾向にある。