アマゾン宅配業者、配送先で犬盗む 追跡アプリで判明 英
(CNN) 英国の治安裁判所は21日までに、宅配業者の22歳の男が荷物を民家に届けた後、ペット犬を盗んだとして1年の地域社会の奉仕活動、150時間の無給労働に705ポンド(約10万円)の損害賠償金などの支払いを命じた。
被告は無罪を主張したが、勤め先の企業が被告の行動を追跡するアプリを調べたところ、被害を受けた民家周辺を歩き回り、犬が飼われていた庭に入り込んでいたことが判明した。
被告は昨年4月、イングランド南東部マーズワースの民家に米通販大手アマゾンの荷物を配送。民家の持ち主が愛犬のミニチュアシュナウザーが消えたのが荷物が届いた時間帯であることに気付き、アマゾンに連絡していた。
アマゾンの荷物宅配を請け負う企業の上司が被告に事情を尋ねたが、犬を見たことや庭に入ったことなどを否定。この後、追跡アプリを調べたところ、真相を突き止め警察に通報した。被告の家を調べたところ犬も見付かっていた。
被告は裁判で、犬は民家から1マイル(約1.6キロ)離れた場所で見付けたと主張していた。
地元の検察当局は民家の庭は犬が自力では外に出られないような環境にあったとも指摘した。犬は連れ去られてから4日後に飼い主に戻り、仲間の犬と再会したという。