ホンダ、英国工場を2021年に閉鎖へ
香港(CNN) ホンダは19日、英南部のスウィンドン工場を2021年に閉鎖すると発表した。
スウィンドン工場は設立以来30年間で計300万台以上の車を生産してきた。現在は3500人の従業員が勤務する。中型車シビックを年間約15万台生産し、70カ国以上に輸出している。ホンダが欧州連合(EU)圏内に持つ唯一の生産拠点だ。
ホンダは同時にトルコ工場も閉鎖する。同工場では現在、シビック・セダンを年間3万8000台生産している。
同社の欧州地域本社、ホンダモーターヨーロッパ・リミテッドの井上勝史社長は、自動車産業を取り巻く「前例のない」変化に対応し、電動化の戦略とグローバル体制の再編を加速させる必要があると述べた。
英国のEU離脱には言及しなかったが、離脱後の対EU関係をめぐる懸念は英自動車業界に大きな影を落としている。
日産自動車は今月初め、EU離脱への不安を理由に、英中部サンダーランドの工場でスポーツ用多目的車(SUV)の次期モデルを生産する計画の取りやめを発表した。
また独BMWは、英国の主力工場で部品が調達できなくなる恐れがあるとの理由から、EU離脱直後の1カ月間はこの工場での生産を休止する。