新元号は「令和」、政府が発表 万葉集から採用
東京(CNN) 政府は1日、「平成」に代わる新たな元号が「令和(れいわ)」に決定したと発表した。皇太子殿下が新天皇に即位する来月1日から、新元号の時代が幕を開けることになる。
菅官房長官は発表後の会見で、新元号が広く国民に受け入れられ、日本人の生活の中に深く根付くことを期待すると述べた。「令和」の出典については、古代の和歌を集めた万葉集から採用したことを明らかにした。
新元号が中国ではなく日本の古典から採用されたのは確認される限り初めてとされる。
安倍首相は同日昼に会見し、新元号「令和」について、「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味が込められている」と説明した。
また出典が梅にまつわる和歌であることに言及し、「厳しい寒さの後に見事に咲き誇る梅の花のように、1人ひとりの日本人が明日への希望とともにそれぞれの花を大きく咲かせることができる日本でありたいとの願いを込めた」と語った。
新元号の号外を受け取る人々/Koji Sasahara/AP
新元号の名称を決定するに当たっては、その過程や議論の内容が外部に漏れることのないよう厳重な対策が取られた。菅官房長官は1週間前、記者団に対し、政府への助言に携わった学者や専門家らの氏名は公表しないと明言。最終的に誰の提案を採用したのかについても、明らかにしない方針を示していた。