選挙スタッフ272人が死亡、同日選で過剰労働 インドネシア

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選挙に向けて投票箱などの準備を進める関係者=4月11日/BAY ISMOYO/AFP/AFP/Getty Images

選挙に向けて投票箱などの準備を進める関係者=4月11日/BAY ISMOYO/AFP/AFP/Getty Images

(CNN) 17日に投票が行われたインドネシアの選挙で、開票などの作業に追われて過労死する選挙スタッフが相次ぎ、これまでに270人以上が死亡している。選管当局が明らかにした。

CNNインドネシアによると、27日までに死亡した選挙スタッフは272人、体調を崩したスタッフは1878人に上る。

インドネシアでは今回、初めて大統領選挙と議会選挙が同じ日に実施された。有権者は約1億9280万人。インドネシアを構成する1万7000あまりの島で、80万以上の投票所が設置され、600万人の選挙スタッフが開票などの作業に当たった。

選管当局によると、死亡した選挙スタッフはほとんどが過労死だった。

選管トップもスタッフの過剰労働を認め、開票結果を発表するまでの時間が限られていたことや、大統領選挙と議会選挙を同時に実施したことが一因だったと説明している。

選管に対する批判も噴出し、野党側の副大統領候補は選挙のやり方に根本的な問題があったと訴えた。

大統領選挙は現職のジョコ・ウィドド大統領の再選が確実になっている。開票速報によると、ジョコ大統領の得票率は55%前後、野党候補のプラボウォ・スビアント氏は44%前後だった。正式な開票結果は5月22日に発表される。

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