左派系の学生6人、メーデー控え消息不明に 中国
28日には北京大学の別の女子学生も、友人に送ったメッセージの中で、警官や警備員にキャンパス内で嫌がらせを受けていると伝えていた。この学生もチウさんのマルクス主義団体の関係者だった。
メッセージによると、この学生はトイレに身を隠したが、男たちに襲撃されて引きずり出された。以来、この学生は消息を絶ち、電話はやはり電源が切られていた。
北京大学を管轄する北京の海淀区警察は1日の時点で取材に応じていない。大学にも何度も電話をかけたが応答はなかった。
中国では、ベルサイユ条約に反対する学生が当時の中華民国に対して大規模デモを展開した五・四運動から4日で100年を迎える。
習近平(シーチンピン)国家主席は4月30日、学生や指導部を前に行った記念演説で、若者の想像力や情熱をたたえると同時に、母国を愛し、中国共産党のリーダーシップに従うよう呼びかけていた。
学生の民主化要求運動が弾圧された1989年の天安門事件からは、あと1カ月ほどで30年を迎える。