北極圏で相次ぐ山火事、「前例のない異常事態」 温暖化加速の恐れも
世界気象機関(WMO)の専門家によると、シベリアの6月の平均気温は、1981~2010年の平均気温を10度近く上回った。シベリアとカナダおよびアラスカを覆う熱波の影響で、山火事はさらに増える見通しだ。
こうした山火事そのものも、地球温暖化に拍車をかける一因となる。
CAMSによれば、6月1日~7月21日にかけて大気中に放出された二酸化炭素は100メガトンと推定され、ベルギーの2017年の1年間の排出量にほぼ匹敵する。
山火事によって大気汚染物質が雪や氷の上に降り注げば、太陽光が反射されずに吸収され、北極圏の温暖化がさらに加速する恐れもある。