太平洋に浮かぶごみ、40トン余りを回収 米NPO

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プラスチックごみとともに回収された巨大な漁網/Ocean Voyages Institute

プラスチックごみとともに回収された巨大な漁網/Ocean Voyages Institute

(CNN) 太平洋上に膨大な量のプラスチックが浮かぶ「太平洋ごみベルト」から、米NPO「オーシャン・ボヤージュ(OV)研究所」のチームがこのほど40トン余りのごみを回収した。

OV研究所の発表によると、太平洋ごみベルトの除去作戦としては過去最大の規模。人工衛星や無人機の技術を駆使し、25日間かけて洗剤のボトルやプラスチック製家具、おもちゃなどを回収した。

この中には、漁業用の網やロープが漂流する「ゴーストネット」も含まれていた。重さ8トンと5トンの大きな漁網もあった。

OV研究所の創設者、メアリー・クローリー氏がCNNとのインタビューで語ったところによると、ゴーストネットはたとえ小さくてもクジラやイルカの体に巻き付き、命取りになることがある。

回収されたごみのうち約1.5トンはハワイ大学のアーティストらに寄付され、オブジェなどの制作に使われる。残りは業者が処理したうえで、ハワイの廃棄物発電所で焼却するという。

海に捨てられるプラスチックごみは年間115万トンから241万トンに及ぶと推定され、回収された40トンはほんの一部にすぎない。しかしクローリー氏は「すでに多くの魚やイルカ、クジラを救い、ごみを効率的に回収できることが立証できた」と強調する。

今後さらに3カ月という長期作戦の計画もある。同氏は、ほかの団体もこうした活動に加わることを期待していると述べた。

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