政府側の攻撃による民間人の死者、武装勢力を上回る アフガン
(CNN) 国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)は7月30日、今年1~6月に戦闘などに巻き込まれて死傷した民間人の数は3812人だったと明らかにした。このうち死者数は1366人。タリバーンなどの武装組織による攻撃で死亡した人数よりも、アフガン政府の部隊や米主導の有志連合など「政府側」が関与した攻撃による死者数のほうが多かったとしている。
死傷者のうちタリバーンの攻撃よる割合は38%。しかし、死傷者の多くは政府軍や米主導の連合軍などによるものだった。
政府軍や米主導の連合軍などによる攻撃で死亡したのは717人で前年同期比31%の増加だった。このうち、連合軍関与が314人、アフガン治安部隊関与が263人だった。そのほか、親政府の武装勢力による死者もあった。
一方、タリバーンや過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」などによる攻撃で死亡したのは531人だった。このうち306人は、直接民間人を標的とした攻撃による死者だという。