WHO、エボラ治療薬2種類に「有効」の判断
(CNN) アフリカ中部のコンゴ民主共和国(旧ザイール)で流行が続くエボラ出血熱の治療薬2種類について、世界保健機関(WHO)は13日までに有効との判断を下した。
コンゴではエボラ熱流行への緊急対応策の1つとして、同国の国立生物医学研究所(INRB)と米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)の共同出資により、昨年11月から新薬4種類の臨床試験が実施されてきた。
このうち「REGN-EB3」と「mAb114」を投与された患者499人は、ほかの2種類を投与されたグループより高い生存率を示した。
臨床試験の解析に当たった効果安全性評価委員会(DSMB)は、今後全ての患者に2種類のどちらかを投与するよう勧告した。
NIAIDのフォーシ所長は「大変重要な進展だ」と述べ、「不運にも感染してしまった人々の命を救うことができる」と期待感を示した。
2種類の効果を比べた初期結果では有意な差がみられなかったが、今後それぞれの薬を投与するグループを比較し、どちらがより有効かをさらに研究するという。