コンゴのエボラ流行、患者数1000人突破
(CNN) アフリカ中部コンゴ民主共和国(旧ザイール)の保健省は26日までに、流行が加速するエボラ出血熱について、症状を訴える患者の数が1000人を超えたと発表した。
流行が始まった昨年8月以降確認された患者の数は1009人で、このうちエボラ熱によるものと確認したのは944人。残る65人も感染の可能性があるという。
これまで死亡した629人のうち65人は疑い例だが、その他の564人についてはエボラ熱への感染が確認されている。
世界保健機関(WHO)によると今回の流行は、2014年に西アフリカで1万1000人以上が死亡した史上最悪の流行に次ぐ、2番目の致死率と規模になっている。
WHOは先週、エボラ熱への感染が確認される週ごとの割合が上昇したと報告した。それまでは数週間にわたって減少傾向が続いていた。現時点でエボラ熱の流行はコンゴの北キブ州、イトゥリ州のみにとどまっており、国境をまたいだ症例の報告はない。
WHOによれば、コンゴ国内では9万6000人以上がエボラ熱のワクチン接種を受けた。ウガンダや南スーダンの保険関係者を含め、接種の対象となる人々の9割が受けているという。