北朝鮮、飛翔体2発を発射 韓国との対話は拒否
ソウル(CNN) 韓国軍合同参謀本部は16日、CNNに対し、北朝鮮が江原道通川郡の東岸から未確認の飛翔(ひしょう)体2発を発射したと明らかにした。北朝鮮はこのところ飛翔体発射を繰り返している。
一方、北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は同日、「韓国の当局者と再び対座する考えはない」と報道。祖国平和統一委員会の報道官の話として、「韓国は対話がおのずと生まれるものと妄想している」と伝えた。
韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は前日、2045年までに朝鮮半島統一を実現すると表明していた。植民地支配からの解放を記念する「光復節」の演説で述べたもので、北朝鮮による最近のミサイル発射にもかかわらず、対話の機運は「依然揺らいでいない」と強調した。
文氏はまた、韓国の国防能力は北朝鮮を上回っていると指摘。韓国は北朝鮮政府の動向を注視し、朝鮮半島の緊張激化の阻止を試みているとし、「こうした行動の究極的な目標は対立ではなく対話だ」と述べた。
北朝鮮は現在実施中の米韓合同軍事演習に反発しており、数日前には将来の米国との交渉から韓国を閉め出すと示唆していた。