在外公館の設置数、中国が米国を抜き世界トップに 豪研究所

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外交の影響力の大きさで上位を争う米国のトランプ大統領(左)と中国の習国家主席/BRENDAN SMIALOWSKI/AFP via Getty Images

外交の影響力の大きさで上位を争う米国のトランプ大統領(左)と中国の習国家主席/BRENDAN SMIALOWSKI/AFP via Getty Images

(CNN) 世界各国が外国に設置している大使館や総領事館、政府代表部などの合計数で、中国が米国を追い抜き、トップに立ったことが分かった。オーストラリアのシンクタンク「ローウィー研究所」が27日、2019年版のランキングを発表した。

報告書によると、在外公館の設置数は中国が計276で、米国の計273を上回っている。3位はフランスの267で、4位が日本、5位がロシアだった。

米中の内訳をみると、大使館の数は中国が169、米国が168とほぼ並んだのに対し、総領事館と領事館は中国が96と、米国の88を大きく上回った。

研究チームを率いた同研究所のボニー・ブレイ氏は、一般に大使館は相手国との外交関係、領事館は経済関係に大きな役割を果たすと指摘。中国が経済面で世界進出を目指すうえで、各地の領事館が助けになっている可能性もあると述べた。

中国の習近平(シーチンピン)国家主席は2012年の就任以来、「一帯一路」と呼ばれる経済圏構想などを通して国際的影響力の強化を図ってきた。

これに対して米国では、17年に発足したトランプ政権が国務省予算の大幅削減を求め、外交を担う主要ポストの一部は依然として空席のままだ。

ただし自国内に設置されている外国公館の数をみると、米国は大使館が342、総領事館と領事館が61に上ったのに対し、中国は計256にとどまった。

ブレイ氏は「中国が今後、国際的な地位を本当に高められるかどうかは、数とはまた別に、外交関係の質によって決まるだろう」と話している。

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