香港で再び大規模デモ、政府に対する圧力持続
香港(CNN) 香港で8日、民主派が主催する大規模デモが行われ、大勢の市民らが参加した。11月に行われた区議会議員選挙で民主派が圧勝したことを受け、政府に対してプレッシャーをかけ続ける狙いがある。
現地時間の午後3時、香港島の銅鑼湾にあるビクトリア公園にはあらゆる年代の参加者数万人から数十万人が集まり、「香港に自由を」などの横断幕を掲げた。
参加者は香港島を横断して金融中心地に向けて移動しようと試み、市内は夕刻までに完全なマヒ状態に陥った。
民間人権陣線(CHRF)のデモが警察から許可されたのは8月中旬以来。同団体は6月にも2度の平和的なデモ行進を行い、合計で300万人以上が参加していた。
過去半年のデモでは暴動や衝突も発生。8日のデモでは、そうした騒乱後も市民の支持が得られるかどうかが試されると見られていたが、参加者の多くは政府に対する苛立ちを口にし、妥協を辞さない姿勢を見せた。
23歳の参加者は、「私たちの要求に耳を傾けさせたい。私たちは普通選挙を望む」と語気を強めた。
デモに集まった人々/ANTHONY WALLACE/AFP/AFP via Getty Images
この日のデモは、10日の世界人権デーに合わせて組織され、主催したCHRFは「香港の人権侵害と人道危機は今、転換点を迎えている」との声明を発表した。
主催者側は平和的なデモに努めると約束し、参加者と警察の衝突が起きないように気を配った。