ヘンリー王子夫妻、称号を返上し経済的独立へ 英王室が発表
ロンドン(CNN) 英王室のヘンリー王子とメーガン妃が高位王族の役割から退くと宣言したことを受けて、バッキンガム宮殿は18日、夫妻が王室のメンバーから外れ、「殿下」「妃殿下」の称号を返上すると発表した。
発表によると、ヘンリー王子夫妻は今年の春、エリザベス女王の代理としての公務から退き、公務に伴う王室助成金を辞退する。
ロンドン西郊のウィンザー城敷地内にある夫妻の住居、フログモア・コテージの改修に使った240万ポンド(約3億4000万円)も返還する。
エリザベス女王は声明で、孫であるヘンリー王子とその家族のために「建設的で協力的」な道を見つけることができたとして、夫妻と長男アーチー君が今後も「深く愛する家族」であることに変わりはないとコメント。一家がこの2年間、過剰な詮索(せんさく)に苦しんできたことを理解し、「より独立した生活を望む気持ちを尊重する」と述べた。
女王はさらに、夫妻のこれまでの尽力に感謝の意を表し、特にメーガン妃が結婚後、すぐに家族の一員となってくれたことを誇りに思うと振り返った。
王室の情報筋によると、ヘンリー王子は軍の後援者や英連邦青年大使の役職からも退き、一家は主に北米で暮らす見通しだという。