弾丸込めた拳銃、英元首相警護の警官が旅客機のトイレに置き忘れ
ロンドン(CNN) 英国のデービッド・キャメロン元首相を警護していた警察官が、弾丸の入った拳銃と元首相のパスポートを民間機の機内トイレに置き忘れていたと報じられ、ロンドン警視庁が捜査に乗り出した。
報道によると、騒ぎは米ニューヨーク発ロンドンのヒースロー空港行きのブリティッシュ・エアウェイズの旅客機で3日に発生。同便は出発が遅れ、乗客は騒然となった。
英紙デイリーメールやサンの報道によると、拳銃は乗客がトイレで発見して乗員に知らせ、機長はこの銃が合法的に機内に持ち込まれたものだったことを確認した。
キャメロン首相のパスポートと、警護の警察官も発見された。問題の銃は出発前に同機から撤去された。
航空機追跡サービスによれば、同便は出発が予定より1時間以上遅れ、現地時間の3日午後8時ごろにニューヨークのJFK空港から飛び立っていた。
ロンドン警視庁はCNNの取材に対し、この問題に関与した警察官は職務を外されていると説明、「極めて重大な問題と受け止め、内部捜査を行っている」とした。
米運輸安全委員会と英民間航空局の規定によれば、警官は一定の基準を満たせば旅客機に銃を持ち込むことが認められている。
キャメロン氏は元首相として、ロンドン警視庁が警護を担当していた。
ブリティッシュ・エアウェイズ広報は今回の騒ぎについて、「出発前に乗員が迅速に対応し、同便は平常通りに運航された」と説明している。
キャメロン氏は首相だった当時の2012年、当時8歳だった娘をうっかり忘れてパブに残してきたこともあった。