肩出した衣服で議会審議、英議員に批判殺到 本人は意に介さず
(CNN) 英議会で右肩があらわになった衣服を着て審議に立った女性議員に対し、ネット上で厳しく批判する声が巻き起こっている。議場にふさわしくない服装だとの見解に基づくものだが、当の女性議員は全く意に介さないコメントをツイッターに投稿した。
議場での服装をめぐりソーシャルメディア上の攻撃にさらされているのは野党・労働党の議員で影の閣僚も務めるトレーシー・ブレービン氏。同氏は3日、議会下院での審議中、右肩があらわになった衣服を身に着けていた。
この様子を見たツイッターのユーザーの1人が、議会においてブレービン氏の服装は適切なものといえるのかどうか疑問を呈した。
その後、ブレービン氏は自身のツイッターで寄せられた批判コメントに言及。肩を出した姿に対して浴びせられた「ふしだら女」、「二日酔い」、「授乳でもするつもりか」、「売春婦」、「飲んだくれ」などの言葉に対し、自分はどれにも該当しないと強調した。
そのうえで、「肩が出ていたくらいで人々がこうも感情的になるとは」と言い添えた。この反論ツイートには、8万人近い人が支持を表明している。
議員に対する公式の服装規定は存在しないが、議会のウェブサイトによれば、議員らが着用を推奨されるのは「かなり改まったビジネスの場で通常着られるような」衣服だという。
ブレービン氏はテレビドラマの出演歴がある元女優。2016年にイングランド北部の選挙区から選出された。前任者のジョー・コックス議員は欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票を控える中で銃撃に遭い、殺害された。