新型肺炎、世界の死者1500人超す 感染者は6万7千人超に
(CNN) 中国を中心に新型コロナウイルスによる肺炎が拡大している問題で、世界全体での死者が1526人に増えたことが15日までに分かった。このうち中国本土以外での死者は3人。
中国では従来より幅広い定義に基づき、新たに数千件の感染例を確認。世界の感染者は累計6万7097人となった。
中国政府は患者数の集計方法を変更し、「COVID―19」に感染した全ての兆候を示す患者は検査を受けていなくても「確認例」に含めるよう定義を拡大した。同症状を示し、陰性の検査結果が誤りと考えられる患者も確認例に含める。
医療関係者にも犠牲者が出ている。中国保健当局は、これまでに医療従事者1716人が新型コロナウイルスに感染し、うち6人が死亡したと明らかにした。
中国本土以外では、香港、フィリピン、日本で1人ずつ死者が出ている。
今週末には、世界保健機関(WHO)主導の共同チームが現地入りする予定。共同チームには国外やWHO専門家12人のほか、中国国内からもほぼ同数の専門家が加わる。
感染拡大の中心地である湖北省では13日、当局トップが解任され、習近平(シーチンピン)国家主席の腹心が後任に就いた。