マニラ商業施設で立てこもり 解雇に逆恨み、上司の謝罪で人質解放

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フィリピンの首都マニラ近郊で人質事件が発生した/Ted Aljibe/AFP/Getty Images

フィリピンの首都マニラ近郊で人質事件が発生した/Ted Aljibe/AFP/Getty Images

(CNN) フィリピンの首都マニラ近郊のショッピングモールで2日、解雇を逆恨みした元警備員の男が発砲し、30人以上を人質に取って立てこもった。男は元上司が謝罪したことを受け、人質を解放した。

サンフアン市のザモラ市長によると、事件を起こしたのは元警備員のアーチー・パライ容疑者(32)。現地時間の午前10時ごろ、ショッピングモールで発砲して警備員1人を負傷させた。続いて手投げ弾を持っていると叫び、買い物客や店員など30人あまりを人質にして、2階のオフィスに立てこもった。

負傷した警備員の容体は安定しているという。

現場には警官数百人が出動し、ショッピングモールを包囲して数時間にわたり容疑者を説得。救助隊や特殊部隊も出動した。

ショッピングモールの入り口前で警戒に当たる警察特殊部隊
/TED ALJIBE/AFP/Getty Images
ショッピングモールの入り口前で警戒に当たる警察特殊部隊 /TED ALJIBE/AFP/Getty Images

目撃者はオフィスから銃声が聞こえたと話している。

パライ容疑者はビデオチャットアプリのスカイプを通じて午後3時45分ごろ、同ショッピングモールの警備会社から解雇されたと訴えて不満をぶつけ、この会社の幹部4人の辞任を要求。さらに、元同僚数人と話をさせることや、会社からの正式な謝罪を要求した。

会社側は要求に応じて取締役6人が辞任を表明し、記者会見を開いてパライ容疑者に謝罪した。

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