南アフリカ、3週間の外出禁止を実施へ 迅速な行動なければ「大惨事に」
ヨハネスブルク(CNN) 南アフリカのラマポーザ大統領は23日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、3週間の外出禁止措置を行うと明らかにした。
ラマポーザ大統領は国民へのテレビ演説で、26日午前0時から21日間の外出禁止を始めると述べた。
ラマポーザ大統領は、新型コロナウイルスによる人的な損失を避けるためには、迅速かつ大規模な行動を起こす必要があると訴えた。迅速に行動できなければ、人的な大惨事に見舞われる可能性があるとの見方を示した。
南アフリカでは1週間ほど前に非常事態宣言が出されているが、感染が確認された件数は6倍に増加したという。ラマポーザ大統領によれば、南アフリカにはエイズウイルス(HIV)や結核によって免疫力の低下した人口も多く、このことが状況を厳しくしているという。
保健相によれば、南アフリカでは23日時点で、400件を超える感染が確認されている。世界保健機関(WHO)によれば、アフリカ大陸では南アフリカの感染者の数が最も多い。
命令が出されると、人々は、食料品や医療品の買い出しや助成金の受け取り、治療のための外出を除いて、自宅待機が求められる。薬局やスーパーマーケット、ガソリンスタンド、銀行などを除いて、店舗や事業は全て閉鎖される。