ウィキリークス創始者、大使館立てこもり中に2児の父に
ロンドン(CNN) 内部告発サイト「ウィキリークス」の創設者、ジュリアン・アサンジ被告がロンドンのエクアドル大使館に滞在中、2人の子どもをもうけていたことが14日までに分かった。パートナーの女性が明らかにした。
アサンジ被告は2012年、性的暴行容疑でのスウェーデンへの強制送還を避けるため同大使館に駆け込んだ。スウェーデンでの捜査は打ち切られたがウィキリークスでの活動が原因で米国に強制送還されることを恐れ、以後7年近くにわたり同大使館での居住を継続。昨年4月、館内に立ち入ったロンドン警視庁の警察官により逮捕されていた。
逮捕から1年後のタイミングでネット上に公開された動画では、弁護士のステラ・モリスさんがパートナーのアサンジ被告との間にもうけた2人の息子を紹介。同被告とは11年から弁護士として面会するうちに親しくなったとしている。
モリスさんは現在もアサンジ被告の弁護に携わる国際チームの一員だが、強制送還をめぐる裁判には関与していない。
公開されたステラ・モリス氏と2人の子どもの画像/Juan Luis Passarelli/Wikileaks
チームはロンドンの刑務所に収監中のアサンジ被告の保釈を申請していた。新型コロナウイルスの感染拡大によって刑務所内での同被告の健康が確保されていないというのがその理由だが、この申請は却下されている。
ウィキリークスの広報担当者は13日、CNNに対し、モリスさんが数年にわたって家族のプライバシーを固く守ってきたと説明。しかし感染拡大に伴ってアサンジ被告の健康へのリスクが高まっていることを受け、自分や息子たちの存在の公表に踏み切ったと述べた。