世界最悪級の新型コロナ流行も、支援削減で窮状に拍車 イエメン
国連のアントニオ・グテレス事務総長は2日のカンファレンスで、イエメン国民は5人のうち4人までが「命を救うための援助」を必要としていると語り、イエメンは新型コロナウイルスによる死者が世界の中でも最も多い国のひとつだと言い添えた。検査能力はほとんどないものの、医療援助団体なども、感染者数は膨大な数に上ると見ている。
今週からは、人道支援削減の第1波として、国連の援助を受けている150の病院で、出産する女性のための健康サービスが打ち切られた。
イエメンの5年に及ぶ内戦では、反政府武装組織「フーシ」と、アラブ首長国連邦(UAE)やサウジアラビアを後ろ盾とする政府が対立している。