メラニア夫人の故郷に立つ木像、火つけられ撤去 スロベニア
(CNN) メラニア・トランプ米大統領夫人の母国スロベニアに立つ等身大の夫人の木像が、何者かに火をつけられた後で撤去されていたことが分かった。地元警察が9日、CNNに確認した。
木像は中部の町セブニツァの近くに立っていたが、警察によると今月5日に火をつけられた。木像が制作されたのは昨年7月で、地元の彫刻家に関するプロジェクトの一環だった。
木像は5日のうちに撤去された。制作を依頼した米アーティストのブラッド・ダウニー氏は、火がつけられたとの連絡を警察から受けると、焼け焦げた木像の写真を公開しないよう求めた。「暴力的な情報の拡散」を防ぐためだったという。
ダウニー氏は警察に被害届を出したものの、犯人を見つけることにしか関心はなく、告発が目的ではないと語る。
CNNの取材に対しダウニー氏は、犯行日が米国の独立記念日の週末だったことに言及。「酒に酔った勢い」などの気まぐれによる破壊行為ではないとの見方を示した。
スロベニア警察はCNNへの声明で、事件について「器物の破損で犯罪行為に当たる」と考えていることを明らかにした。
セブニツァは人口5000人の静かな町。メラニア夫人の故郷として有名になり、夫人にちなんだ蜂蜜、チョコレート、ケーキなどを売り出して観光客にアピールしている。