ポーランド大統領選、現職のドゥダ氏が勝利宣言
(CNN) ポーランドで12日に大統領選挙の投票が行われ、現職のアンジェイ・ドゥダ大統領が同日、勝利を宣言した。しかし野党候補のラファウ・チャスコフスキ氏は、結果を見極めるのはまだ時期尚早だとして敗北を認めていない。
チャスコフスキ氏はワルシャワ市長で、中道右派の野党「市民プラットフォーム」が擁立した。12日にワルシャワ市内で演説したチャスコフスキ氏は、今回の選挙は予想通り接戦だったとしながらも、「我々の勝利は確実だと確信している」と力説した。
国営放送TVPが報じた出口調査によると、12日の投票が締め切られた時点でドゥダ氏の得票率は50.4%、チャスコフスキ氏は49.6%だった。投票率は68.9%と、過去25年の大統領選挙で最も高かった。
公式の暫定開票結果は13日に発表される見通し。
ドゥダ氏は12日に行った演説で、「私を支持してくれた国民、そして票を投じてくれた国民全員に感謝する」と述べ、出口調査に基づいて勝利を宣言した。
ホワイトハウスを訪問したドゥダ大統領(左)とトランプ米大統領=6月/Saul Loeb/AFP/Getty Images
ドゥダ氏は、12日夜にチャスコフスキ氏を大統領宮殿に招いて握手を交わしたいと申し出た。これに対してチャスコフスキ氏はツイッターで謝意を表したものの、「最も適切な時期は、選挙結果が発表された後になると思う」と述べている。
選挙管理委員会は、結果が判明した時点で、恐らく13日に記者会見を開くと表明した。
ドゥダ大統領の勝利が確定すれば、与党「法と正義」が2015年に政権を握って以来、進めてきた大衆主義的政策が評価されたとみなすことになりそうだ。