イラン軍、演習で米空母の「模型」を破壊 ホルムズ海峡

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公開されたイラン軍の演習写真。米空母の模型の周りを高速艇が航行している/Handout/Sepahnews/AP

公開されたイラン軍の演習写真。米空母の模型の周りを高速艇が航行している/Handout/Sepahnews/AP

(CNN) 中東地域などを管轄する米中央軍などは8月1日までに、イランの革命防衛隊がペルシャ湾へ通じる要路のホルムズ海峡で米海軍空母の模型を含む複数の偽装の標的に打撃を加える軍事演習を先月28日夜に実施したと報告した。

演習には長距離弾道ミサイルや小型無人飛行機(ドローン)も動員。中央軍の報道担当者によると、イランは複数の弾道ミサイルをイランからアラビア湾南部の海域へ撃ち込んだともした。

中東バーレーンに拠点がある米海軍第5艦隊司令部の報道担当者は、米空母の模型をつくってイランが期待する成果や、訓練あるいは攻撃用演習で使ってどのような戦術的な価値を狙っているのかは説明出来ないと指摘。「我々は海事上のいかなる脅威に対しても自衛出来る海軍戦力の能力を信頼し続けている」と強調した。

一方、イラン軍の報道担当者はホルムズ海峡での演習について、「空海における航路を守ることを目指した戦闘の即応能力の向上が目的」と述べた。

中央軍の報道担当者によると、イランの弾道ミサイル発射を受け、初期段階の評価ではカタールとアラブ首長国連邦(UAE)にそれぞれある米空軍基地に潜在的な脅威が生じるとの判断を下した。これを受け、両基地では予防策として高度な警戒態勢を数分間維持したという。

ウデイド、ダフラ両基地に詰める兵士らは警戒態勢の解除まで数分間の避難を強いられた。結局、ミサイルの飛来はなかったとした。

米国は今年1月、イラクで革命防衛隊のソレイマニ司令官を無人機攻撃で殺害。イランは報復として複数の弾道ミサイルをイラク内の米軍施設などに撃ち込んでもいた。

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