コロナ、2年内の収束期待 スペイン風邪より短く WHO
(CNN) 世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長は21日、パンデミック(世界的な大流行)となった新型コロナウイルスに触れ、「今後の2年内」に収束することを期待しているとの見解を示した。
記者会見で、感染拡大が1918年から約2年間続いたスペイン風邪と比べ、新型コロナの制御にはより容易な側面と同時に、より難しい部分もあると指摘。
世界がより密接に結び付いている現状から新型コロナの感染は今後も広まる可能性があるとしながらも、それを止めるための技術や知見もあると主張。「グローバル化、距離の近さや密接な結び付きが難点だが、より良い技術を保持している利点がある」と続けた。
WHOの緊急対応責任者のマイク・ライアン氏もスペイン風邪に言及し、大半の感染者を出した3つの波があり、その後に多分、季節的なインフルエンザになったと述べた。
パンデミックを引き起こすウイルスは大抵の場合、時間をかけて季節的なものになるとしたが、新型コロナはスペイン風邪と似た波のような動きは見せていないとも説明。休止状態も呈する波の出没は見られず、厳しい対策で封じ込めが可能な一方、感染が急速にぶりかえす状態ともなっていると分析した。