ベラルーシで抗議デモ参加の学生40人拘束、警官と衝突
ベラルーシ・ミンスク(CNN) ベラルーシの首都ミンスクで1日、ルカシェンコ大統領が6選を決めた先月の大統領選に抗議する学生のデモ隊が警察と衝突し、地元の人権監視団体によると、少なくとも40人が拘束された。同国では選挙に不正があったとして4週間抗議デモが続いている。
人権監視団体「Viasna 96」によると、治安部隊は平和的なデモ参加者に手荒な対応をしたという。SNSに共有された映像には、迷彩服を着て目出し帽をかぶった当局者が、学生を引きずり車に乗せる様子が映っている。
活動家や地元メディアによれば、1日のデモは市中心部の独立広場に向かって行進し、3000~5000人の規模だった。この広場では8月9日の大統領選以降、数万人規模のデモが複数回開催されている。
CNNは同国の外務省にコメントを求めたが、このデモに関する政府からの発言はまだない。
同国では大統領選の後、BBCなどの外国メディアと仕事をするベラルーシ人ジャーナリスト19人の記者証がはく奪され、AP通信の記者2人も国外退去となるなど、報道の自由が厳しく制限されている。
欧州最後の独裁者とも評されるルカシェンコ氏は同国を26年間統治する。辞任を求める声に対しては、首都上空を飛行するヘリコプターにライフルを片手に搭乗する動画を投稿するなど、取り合わない姿勢を示している。