ロックダウン解除後初の「黄色いベスト」デモ、250人以上拘束 仏パリ
(CNN) パリ市内で12日、新型コロナウイルス感染拡大による都市封鎖(ロックダウン)措置が5月に解除されてから初めて「黄色いベスト」運動のデモが実施され、参加者250人以上が警察に拘束された。
黄色いベスト運動は2018年、燃料価格の高騰や燃料税の引き上げに対する抗議をきっかけに始まったが、新型ウイルス感染拡大の影響で中断していた。
パリ市内で12日に撮影された動画や写真には、デモ隊が車に放火し、警官隊が催涙ガスで解散させようとする場面がうつっていた。
警察は同日午後6時20分、事情聴取のために少なくとも256人を拘束し、90人に対して警告を発したと発表した。
地元当局のツイートによると、デモ参加者の持ち物からペンナイフや弓、ハンマーなどが押収された。
火の近くに立つ機動隊員=12日、パリ/ALAIN JOCARD/AFP/AFP via Getty Images
黄色いベスト運動は同日に4件のデモを計画していたが、警察は11日、このうち2件を禁止したと述べていた。
当局は行進ルートのシャンゼリゼ通り沿いにある店舗などに対し、同日午前の4時間は休業して敷地前に防護柵などを設けるよう指示を出していた。