テスラ車の「自動運転」中に睡眠か、男を訴追 カナダ
ロンドン(CNN Business) カナダ連邦警察は20日までに、同国アルバータ州ポノカ近くで米テスラの電気自動車を運転中、眠っていた疑いがあるとして20歳の男を危険運転の罪で訴追したと発表した。
自動運転機能が一部ある「オートパイロット」を作動し、時速140キロ以上の速度で走っていた。連邦警察によると、車は昨年製造のモデルS型で、「運転席と助手席はいずれも後ろへ完全に倒され、2人とも眠り込んでいるような状態を示していた」という。
オートパイロット機能は高速道路の車線の維持や車間距離の維持などが可能だが、完全な自動運転でなく運転手の監視が必要。テスラは、運転手は常に手をハンドルに置き、いつでも運転を引き受けられる準備を促している。
容疑者を摘発したのは今年7月9日夕で、連邦警察は速度出し過ぎの車がいるとの苦情を受け追跡。緊急灯をつけながら接近した際、容疑者の車は「自動的に時速150キロに加速し始めた」とも述べた。
最終的に停車を命じ、カナダ・ブリティッシュコロンビア州から来た容疑者に最初は速度違反により24時間の免許停止の処分を下した。しかし、その後の調べを受け危険運転の罪で訴追した。
テスラの車のオートパイロット機能が絡む交通事故は昨年と2018年、16年にも米国内で起き、犠牲者も出ていた。