ルカシェンコ氏が突然の就任式、反体制派は「茶番」 ベラルーシ
ミンスク(CNN) 8月の大統領選で勝利し再選を果たしたと主張するベラルーシのルカシェンコ大統領は23日、首都ミンスクで就任式を行った。ルカシェンコ氏による大統領選勝利の主張に対しては全国で抗議の声が上がっている。
国営メディアによれば、ルカシェンコ氏は1994年から権力の座にあり、大統領職は今期で6期連続となる。
国営メディアが突然の就任式の画像を公開した。ルカシェンコ氏の就任式は事前に通達がなく、地元の記者や反体制派勢力にとっては驚きだった。
反体制派は今回の就任式について「茶番劇」などと指摘した。
ベラルーシの反政権派組織「調整評議会」は同日、国際社会に対して、同組織への支持とルカシェンコ氏の就任を非難するよう呼び掛けた。
米国務省はCNNの取材に対し、声明で、ルカシェンコ氏が選挙で選ばれたベラルーシの正統な指導者とは認められないと述べた。8月9日に行われた大統領選は自由でも公正でもなかったとしている。
就任式は地元のジャーナリストや野党らに対する事前告知をせず行われた/Sergei Sheleg/AP
ルカシェンコ氏は大統領選後、大勝を主張していたが、選挙結果は不正操作されたといった声が上がっていた。
ベラルーシでは数週間にわたって数万人規模のデモが行われている。