炭鉱で火災、一酸化炭素中毒で16人死亡 中国・重慶
(CNN) 中国南西部の重慶にある炭鉱で27日、火災が発生し、国営メディアによると、坑内に閉じ込められた作業員少なくとも16人が一酸化炭素中毒のため死亡した。
国営の中国環球電視網(CGTN)によると、事故発生時、坑内には17人がいた。1人は救出され一命を取り留めたものの、病院で重体だという。
事故が発生したのは現地時間の27日正午過ぎ。炭鉱内のベルトコンベヤーから出火して大量の一酸化炭素が発生し、作業員が坑内に閉じ込められた。
国営新華社通信は坑内の一酸化炭素濃度について、安全とされる上限を上回っていたと報じた。
炭鉱の外で待機する救助部隊/STR/AFP/Getty Images
中国の緊急事態管理当局は声明で、事故原因の究明と安全対策の徹底に取り組んでいるとしている。
現場の施設は国営エネルギー会社が所有する。重慶市の炭鉱安全管理当局によると、同局は2019年後半、不適切な発破方法を使ったとして、炭鉱の管理者7人に「行政罰」と700~4200ドル相当の罰金を科していた。
中国では鉱山の事故は珍しくない。公式の統計によると、2017年には炭鉱の事故が計219件あり、375人が死亡した。18年にも炭鉱事故で333人が亡くなっている。